
日本音楽制作者連盟やコンサートプロモーターズ協会など4団体は、人気が集中するコンサートのチケットが高額転売されている現状を受けて定価での取引に限定した公式転売サイト「チケトレ」を5月10日正午からプレオープン、6月1日に正式オープンすると発表しました。
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手数料はチケットキャンプより少々高いくらいに設定
サイト自体がプレオープン前なので報道ベースではありますが「チケトレ」の手数料関係は以下のようになると報道されています。
- 出品者
手数料…チケット券面金額の10%(最低400円)
送金手数料…380円
- 購入者
手数料…チケット券面金額の3%
となっています。
一方現状存在するチケットキャンプの手数料は
- 出品者
手数料…チケット券面金額の8.64%
送金手数料…380円
- 購入者
手数料…金額が1万円以下の場合324円、10001円〜20000円の場合540円、20001円以上の場合購入金額の3.24%
ということで手数料自体はチケトレのほうが少々高いですが現状先行するチケットキャンプとあまりかわらないといえます。
記名入りチケットは購入証明書を発行
記名入りチケットが最近増えてきていますが、この場合はチケトレが購入証明書にあたるバウチャーを発行することで本人確認が行われた場合でもスムーズに入場ができるようにするとのこと。
これは公式転売サイトのメリットといえますが、チケトレ公式サイトには入場できなかった場合の返金制度の記載があり、公式サイトとはなんぞやというが正直なところ。
チケトレの残念なところ
手数料自体は思っていたよりも高くないんですが残念だったのはチケット販売金額の入金が公演の4日後と遅い点と定価未満の金額での取引には対応しないというところ。
チケットの再流通価格は公演の需要自体に左右されるものであって、本人確認があるからと言って必ずしも定価割れが起きないとは言えないのでチケトレでの再流通を定価限定にしたのは残念です。
また、チケットを販売できるのが公演の10日前までに限られているため、最近よくある発券日が公演3日前などの直前に設定されている公演のチケットは再販ができないのも大きなデメリットといえます。
チケトレの使い道
結論から言うと本人確認がある公演についてはチケトレを利用し、それ以外の公演ではTwitter上での直接取引やチケキャンなどの先行する転売サイトを使ったほうが買い手、売りてともにメリットがあるといえます。
個人的にはチケキャンの定価以下取引に対して相乗りで購入証明書くっつけるぐらいのことできなかったのかなぁというのが率直な印象。
というかチケトレの運営はぴあが担当するらしいんですが最初の購入者にも手数料を払わせといて再流通時の購入者からも手数料をとるのは手数料の二重取りで結局肥らせる対象がテンバイヤーからプレイガイドになっただけなような気がします。
チケトレは本日正午以降以下のURLからアクセス可能とのこと。
Twitter上の反応
チケトレで定価5000円のチケットを出品したら、取引手数料(10%)+送金手数料(380円)の併せて880円。購入者も取引手数料(10%)+システム手数料(3%)の併せて650円。現物の取扱もせずに、購入履歴管理するだけでチケ代の1/3も稼げるとかヤクザすぎませんかね。
— しげ (@shige_CF) 2017年5月10日
リセールしかできないんじゃ、高額転売目的でここから購入することも可能じゃん?
転売しない特定の誰か(友人や知り合い)に譲るシステムを作ってくれ。#チケトレ pic.twitter.com/Uou5eYLttd— とあるサタン (@toaru_satan) 2017年5月10日
これで日本のチケット2次流通が全面解禁されたことになりますね。(チケトレ以外の流通を認めない場合、独占禁止法に思いっきり抵触するので)
音楽業界初の公式チケットトレードリセール「チケトレ」プレオープン 定額取引限定の取り扱いに https://t.co/ZCBfuaFrAH— ashikagunso (@ashikagunso) 2017年5月9日
チケトレ使って本人確認ありライブのチケットを綺麗にして転売するの流行りそう。
買う方も2000円くらいで安心を買える
— キョウヘイ (@today4suke_) 2017年5月10日
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